イートインスペースの奥にある柱時計。背が高くて目につきますよね、これは主人(伊藤シェフ)の亡きお父さんが大切にしていたもので、いわゆる我が家の「家宝」です。
高さは2メートル30センチ、置き場所もどこにしようかと心配していましたが 無事店内に収まりました。
義父はよくこの時計のゼンマイを巻きながら振子の調子を見たり私が傍にいる時は嬉しそうに説明もしてくれました。今でもこの時計には義父の面影を感じます。
振子も長いです!錘はふたつ。振子の丸いところに 以前義父が目を描いた紙を張り、窓から振子が左右に動く度に顔のような振子が見えて親戚の子供たちを喜ばせていました。(笑)
この時計に関する資料はこれだけ。 作られたのは1850年頃、もう168年も前の時計です! 製作地はジュラ地方となってますね、映画「ジュラシックパーク」と同じところでしょうか?
残念ながら今この時計は動きません。東北の震災時の揺れの後、動かなくなってしまいました。
時計店でも見ていただきましたが、部品も無く、調整が難しいそうです。
素敵ですね、豊かな大地と共に生きる喜びのようなものが伝わってくるレリーフです。金色ですが、派手なイメージはありません。
文字盤と針です!もっとも好きな部分。針のデザインも可憐な花の絵もとても素敵です。ロアンヌと書かれていますがフランスの地名でしょうか? 下に二つある穴がゼンマイを差し込むところです。これを巻いて時間通りに針を合わせます。大きな時計なので鳴る音も大きいと思われがちですが、とってもかわいい音なんですよ。
「ボーン、ボーン」ではなくて、「チーン、チーン」という鳴り音。まだ音は出ますから良かったら聞いてくださいね。
ノスタルジックな雰囲気の イートインでゆっくりと…。