先日小田原の自然養鶏場「春夏秋冬」に見学に行ってきました
よくできたホームページですのでぜひご覧ください
卵黄と卵白がガッチリくっついてますね
美味しそうです、
つまり、良い雛がとれる卵が良い卵であると春夏秋冬は考えます。
良い雛とは、強健で、親鶏から良い資質を受け継いでいる雛のこと。
そして、自らが素晴らしい親鳥になり、良い卵を産み、次の世代へ良い資質を引き継ぐ
昨年の12月30日に養鶏場の見学に行ってきました
久野の山奥の静かなところにあり、隣では植松さんの工房もあったり楽しいところでした
お出迎えはやぎ君
なかなかの人懐っこくて
頭でしごいてきます
挨拶に拳骨で頭をゴーーーんとやると仕返しにガツンとしてくる
喜んでいるのか楽しんでいるのか、なんどもなんどもやって遊んでしまいました
鶏舎の中には雌たくさんに雄が数羽とバランスよく飼育しています
社会でも養鶏でもこのバランスが大切なんですね
飼料は自然界で鳥が食べるであろう身近の食べ物を集め、発酵させる飼料と合わせて与えているそうです
それと野菜や小麦や米を生産していますのでその穀物や野菜の葉っぱなどを与えています
ここの養鶏場では人口の早く育つように栄養の豊富な飼料を与えないのです
低カロリー&低タンパク質の粗食を基本としています
生産をするということは効率を考えます、効率を考え生産性を上げることを第一に考えなければビジネスは成り立ちませんよね
卵の金額って何年もそんなに変わっていないので生産性をあげたいのが事実
「成長を早める」「産卵数を増やす」にはどうしたらいいのかを絶えず考え
なるべく狭いところに入れて運動させない、
電気や灯油などのボイラーで気温の調整をする、
電気で照射時間を調整して一日24時間を少なくして日数を稼ぐ
抗生物質、農薬、ワクチン、飼料添加物などで健康維持
動物も人間も同じなんですね、ちゃんとした家があって、暖房もきいていて、冷房もある
お湯はいつ何時もポットに入っていて熱く、ジャーの中には暖かいご飯が入っていて、今やコンビニへ行くといつでもお菓子から饅頭、パンやお酒やサンドイッチなどなんでも揃っている
そのような環境を養鶏に当てはめたら??????
鶏舎の気温や食事をいつでもどこでも、いつ何時でも食べられる環境が素晴らしいでしょうか?
自然環境に順応できる食事や体力作りが必要なんです
外で思いっきり遊んでいる子供は丈夫に育ちます、
暖房の効いた家の中であまり運動しないで生活していると環境の変化ですぐに風邪を引いたり虚弱になってしまいます
春夏秋冬の鶏たちは平飼いで寒い暑いは当たり前、
時には猛禽類に襲われるかもしれないというリスク、イタチやヘビもそこら中にいます、
リスクがあるからこそメスが何羽にオスが何羽くらいと決まっていてオスは生殖のためにあるだけじゃなくメスたち家族を守ることも必要なんです。
飼料も配合飼料じゃないので一年中同じ飼料ではないのです
野菜も春は緑豊かな野菜があり、夏は強い太陽に負けないゴワゴワの野菜があります
冬は冬なりの野菜や穀物と一年中地元の飼料を食べます
鶏にも身土不二は必要なのです、一物全食もね
なので卵の質も一年中同じ色でもなく、その時期によって殻の色も違うし、卵白のハリも卵黄の風味も違うのが自然なんです
なので養鶏場の名前も「春夏秋冬」としたそうです