タピオカ粉で作るポンデケージョはもちもち、湘南シフォンはしっとりフカフカ

ポンデケージョ

ポンデケージョのお店として営業しているので、ブラジル関係の方が多くいらっしゃいます
遠くからポンデケージョ 目指して来店していただき、「これはポンデケージョ じゃない」とがっかりされる方もいらっしゃいます。

ブラジル発祥のポンデケージョ でございますが、ブラジルのポンデケージョ を忠実に商品にしていませんのでご注意お願いいたします。

ポンデケージョ は一種類だけです
左の下の画像がプレーンでこれがポンデケージョ です

ブラジルのパン

日本の庶民の味「たこ焼き」ってありますよね、決まりがあって

  • 小麦粉で作ること、タピオカ粉で作ってはいけません
  • お出汁で伸ばしていくこと、牛乳で伸ばしてはいけません
  • 天かす、紅生姜を具として使うこと、アンチョビやケッパーを使ってはいけません
  • 必ずタコを入れること、イカや豚肉は入れてはいけません

ブラジルの庶民の味「ポンデケージョ 」
この決まりはなんでしょう?

 

  • タピオカ粉を使用すること、小麦粉や白玉粉は使いません
  • 牛乳やオリーブオイルやバターを熱して加えること、こうしてデンプンを糊化させます、冷たい水は使いません
  • ブラジルのチーズを使うこと、チーズの入っていないポンデケージョ はマヌケなポンデケージョ
  • イースト菌などの酵母を使わないこと、発酵したパン種を使うとチーズのパンになってしまう
  • ピンポン球くらいの大きさにすること、小さ過ぎたり大きかったり細長かったりしてはいけません

 

知らないのでアレンジしてしまいました
とは言っても全く無視をしてるわけではなく、研究して研究して今に至りました
原料は90%以上をタピオカ粉を使用しています(白玉粉不使用)
一部を小麦粉を使うのですがグリットの特徴でこの小麦粉を「湯捏ね」にして使っています。
「湯捏ね」とは小麦粉に牛乳を熱して加えて練りこみ糊状にしたものです。
これを加えることで焼き上がりは弾力はあるのですがフカフカ
タピオカ粉だけで作ると冷めると固くなってしまうのですがグリットのポンデケージョ は次の日でも柔らかくもちもちしています。
でも、タピオカ粉の特徴である歯ごたえがありもちもちは損なわれておりません。
なので「ポンデケージョ」と言わせていただいています

 

色々なポンデケージョ

ポルトガル語でポンデケージョとはチーズのパンという意味です
チーズなのですが発酵させないで作るパンは珍しいそうです
グリットの店長は料理人で世界の料理をずーっと、
ずーっと研究している努力家です(自分で言ちゃってます、すみません)

ブラジル人でもなくブラジルに行ったこともない店長がポンデケージョ屋さんを始めたきっかけは13年前にテレビの「伊藤家の食卓」で紹介されていて、伊東四朗さんがポンデケージョはうまいなぁ!酒に合うんだよーーーーー
から始まりました。

当時、タピオカ粉とチーズを取り寄せて試作で作ったポンデケージョ をオヤジは旨い旨いと言って食べてくれました。
色々なチーズ、様々な具を入れて焼いたポンデケージョ は格好の酒のあてになったのでしょうね。
「オヤジ、このポンデケージョ で商売しないか?」との問いに「やってみよう!」と嬉しい返事でスタートしました

そんなオヤジも他界して7年、息子が後を継いで今まできています。
どうぞ皆様食べてみてください、もちもちふっくら美味しいですよ