小田原の魚

小田原の魚

小田原の魚

魚の写真が少なくてごめんなさい

小田原の魚

年々漁獲高が少なくなって心配されていますが小田原はいろんな魚があがります

左上は「むつ」ですね、小さいのに歯が鋭いですね、大きなむつはもっとすごいのです。

これはかなり小さいので煮付けくらいしかできないだろうな。

 

上真ん中はなんだろう?ソーダカツオだと思います。カツオは小田原はたくさんあがりますね、自分が好きな料理方法は「うずわ」です。

小田原市場では黒板に今日の上った魚が書いてありますが「ソーダ」とあるのがこのカツオなのでかなりポピュラーな魚ですね。

「うずわ」とはソーダカツオを三枚におろして塩づけにしたものです。かなりしょっぱくなるように塩にしますので食べるときは水で一晩つけて戻します。現在は冷凍庫もあり冷蔵庫も大きいのでひと塩の鮮度の良いうずわもあるんじゃないかな?

自分はがっちり漬け込んで固いのを焼いて小さくほぐして食べるのが好きですね。

 

小田原はみかん農家さんと漁師は密接な繋がりがあるのです

みかん畑

話がそれますが、小田原はみかんの産地でもあります。

昔はみかんが盛んで東京に出荷するために出稼ぎの方達が寝泊まりして手伝っていたそうですよ。みかん畑のすぐ下には漁師町があってお互いに共存していたそうです。

みかんが忙しい時期には漁師町の奥さんたちが手伝いに言ってたそうです、また漁が忙しい時期にはみかん農家の人たちが手伝いに行くとかねーーー

 

下の港で今日は鯵がたくさんとれると「鯵が大量なので取りに来てください!」と放送があり、鍋持ってもらいに行ったとか、ソーダカツオが大量だとこっれを塩漬けにして保存食 にします。

聞いた話ではそうだカツオはさばかないで一本のまま塩水の樽に漬け込んでジュルジュルに発酵させるそうです。はらわたなんかも食べたそうです、ほんとかなぁ?と思ったのですがこれがカツオの酒盗の原型になったらしいですよ

 

左中は「えぼ鯛」ですね、干物は美味しいです、生を塩コショウしてソテーしても美味いですね、大きいのは刺身にしても歯ごたえあって美味しいです、がーーー腹が弱いので鮮度の良いものじゃないといけないですね、だからこの魚は地物じゃないといけないんだろうね、干物にするにはちゃんと理由があるんですね、鮮度が落ちるのが早いから早めに腹わた出して塩にする、干物にするのです。

 

 

真ん中は「かいわり」ですね、鱗はあまりなくて腹も小さいです薄い魚で身が少ないです、三枚におろしてもとても少ないし、皮をうまく引かないともっと身がなくなります。薄く削いで刺身が好きですがたくさんあると軽く煮付けにして何匹も食べちゃいます。クセがなくて美味しいですね。

 

左下は「金目鯛」、これは小田原から伊豆半島でよくあがります、300メートルくらいの深海魚だそうです。電動リールじゃないと大変だろうな(私は釣りやらないのであまり知らないのです)一本釣りの料理の金目は値が良く高値で取引されるそうです。

腹が弱いので鮮度の落ちるのが早いのです、なので釣ってすぐに活け〆にするか神経抜くと格別に美味しく保てるのです。

皮目にお湯かけて冷水にとってすぐにキッチンペーパーで水気をとる、この刺身は皮と身の間の脂身が甘くて美味しいのです。この美味しい金目はなかなか味わえないですね(高いしね)

小田原ではお祝いには金目鯛をよく使います、煮付けにするのですがエラのところのちょっと茶色い肉はしまっていて美味しいです。子供の頃は目玉をよく食べました、トロッとしたところは大好物でね

 

下中はカワハギですね、頭のところにチョンと切れ目を入れて手で皮を引っ張るとズルズルっと皮が剥がれるのでカワハギと言うらしいです。

寒い時期のカワハギは肝が美味しくて、肝を叩いて醤油と一緒に刺身を食べるのが最高のカワハギ料理です。小さなカワハギは甘辛く素早く煮付けても美味しいですね

 

 

漁師町では刺身というとなんでもタタキです、知り合いの漁師さんのところに行くと決まってこのタタキです。魚を3枚に下ろして皮をひき、包丁で引っ張るように切り、横にもサクサクと切っていきます。薬味は生姜とシソの葉と魚の肝

魚と薬味を軽く叩いてさらに平らに盛りつけます、あとは醤油を少しづつかけて食べます。

綺麗に切った刺身よりもこのほうが好きでした。温かいご飯の上にこのタタキをのせて醤油ぶっかけて食べるのが大好きです

 

 

右下はホウボウですね、水槽に生かしてあるホウボウはかっこいいです、ヒレは虹色で開くと飛行機にレインボー尾翼、頭でかくてしっぽに行くに従って細くなって弾丸みたいですね、もちろん刺身が美味しいのだけどこんがり焼いてもほくほくです、ブイヤベースにすると骨からいいダシが出ます。ブイヤベースの味は海老や蟹の種類と鮮度、ホウボウやカサゴなどの魚の鮮度で決まります、小田原でブイヤベースを売り物にしていた時は赤座海老と鬼カサゴが最高のブイヤベース、伊勢海老とホウボウはその次でした、自分の中では大磯の赤座海老と真鶴の鬼カサゴは別格です