醸肥辛甘は真味にあらず、真味はただこれ淡  「菜根譚」

折り紙

醸肥辛甘(じょうひしんかん)は真味(しんみ)にあらず 真味はただこれ淡(たん)

はな

濃い酒や濃厚な食べ物、肥えた(脂ののった)肉や魚はほんとうの味ではありません、真味は毎日食べる飽きのこないご飯や、粗末な食べ物のような淡白な食べ物の中にある

つまり、人間も、自然体で妙な粉飾がないほうがいいことである。

葉っぱや根っこは筋が多くて堅いけれど、噛めば噛むほど味が出るように、この本も繰り返し味読すれば、必ず役に立ちますよ・・と書かれています

出典 釈宗演 人生の名著 「菜根譚」 童門冬二解説

 

料理の真髄

黄色い花

自分も料理人なので、サシがたくさん入ったビーフステーキは高級でお客様も喜んで大金払って食べてくれました、濃い酒は人を陽気に幸せにしてくれる、辛いは美味い!濃い味付けに辛いスパイスは永遠の憧れ、甘い物は世の中の平和な食べ物

 

自分は料理人なのでお客様に美味しい料理を作るのが仕事です。

良質の素材を探し集め、的確に調理し、的確なタイミングで提供することが最高の料理だと思っています(今でも)

鯵酢サラダ

でも、それが最高の料理なのか?

き

産後のお母さんが本当に美味しいと思える料理は?

病み上がりに食べたくなる料理は?

滋味・・・・

命をいただく料理なのかもしれないですね

 

そんなことがこの「菜根譚」にはたくさん書いてあります